気象用語集:

白露 (はくろ)

二十四節気のひとつ。新暦9月8日ころにあたる。
暑さも身をひそめ、秋いよいよ本番、というにはまだまだ暑さ残る9月。そのいっぽう、早朝に、草木の葉の先に小さく光る露を見つけることができる。日中の大気中の蒸気が夜のうちに冷えて朝露となり、日の光を受けて白く輝く。これが「白露」の名の由来。白露は、秋の陰気が夏の陽気に交わるときとされた。「万葉集」には萩の白露を詠んだ歌が数多くおさめられている。
二十四節気の季節感を詳しく表現した七十二候では、ツバメが南に帰ることが表されている。ツバメのいなくなった空には、かわりに赤とんぼが飛来する。赤とんぼの名前で知られるが、正式にはアキアカネという。姿を見せはじめる晩夏は、まだ黄色で、秋が深まるにつれ赤色に変わっていく。また、秋の彼岸に真っ赤に咲く彼岸花も、秋の風景に彩りを加える。独特なのは色、形だけではない。花が咲く時期に葉はなく、花が終わると葉をつける。他の草が枯れてから葉をつけることで、日光をひとり占めできる便利な生態。田畑のあぜ道に群生するのは、花の毒が虫を防ぐ効果があるのを人間が利用し、田畑に植えたため。
9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」。9が重なるめでたい日とされ、長寿を願い、邪気を祓うために菊の花を飾る。

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