気象用語集:

寒露 (かんろ)

二十四節気のひとつ。新暦10月8日ころにあたる。
10月に入ると、朝夕はずいぶんと肌寒く感じられるもの。日没が早まり、涼しい秋の夜長には虫の声が聞こえる。本格的な秋の到来である。
寒露は、草葉の露が寒冷の気にあたって凍る寸前にあるという意味。とはいえ、日本ではまだそこまでの寒さには至らない。関東地方の平均気温は二十度を超す。ところが、二十四節気発祥の中国、北京や天津では、日本より十度程度低く、寒露の暦にも実感がある。
この時期の空は抜けるように高く感じられる。これは、移動性高気圧により空気が乾燥し、大気が澄むことで、いつも見ている雲よりもさらに高いところにある雲までが見えるため。夜空も同様で、秋は月がいっそうあざやかに見える。十五夜の月見が秋なのは、このような理由による。
秋の街中で際立つのは、黄色い葉が舞い散るイチョウの樹。オス株とメス株があり、メス株には実がなる。特有の匂いを発する銀杏(ぎんなん)の実。ねっとりとした食感で、茶碗蒸しの具などに使われる。

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